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2009年8月10日 (月)

文学部長 山田道夫先生

第6回目は、文学部長で、総合文芸学科の山田道夫先生です

7月某日、総合文芸学科の学生三人で山田研究室を訪問。山田先生にインタビューしました。山田先生はギリシア哲学専攻、総合文芸学科で古典文芸論を担当しておられます。

Yamada2<ツンデレ?>

学生A いきなりですけど、先生はゼミ生から“ツンデレ”って呼ばれていること、ご存知ですか。

山田 “ツンデレ”って何?

学生B ツンツンしてるかと思うとデレデレする人のことですよ。でも先生の場合、そういう意味じゃなくて、「総文生(総合文芸学科生の略)ならこれぐらい知っとけ~」とか突き放すみたいなこと言いながら、丁寧に説明してくれたり、怖そうに見えるけど、話すと優しくて面白いというようなことじゃないですか。

学生C そうそう、私も最初見たときは怖かったです。でも今は授業のときの厳しい言葉にも私たちへの愛を感じます。

山田 へぇー、そりゃどうも。わかっていただけて嬉しいです。でもあなたたちへの愛というよりは文芸という学問への愛だね。

Yamada1_4<なぜ文芸?>

学生A 先生のご専門はギリシア哲学だってうかがっていますが、どうして総文で文芸の授業をしておられるのですか。

山田 哲学という学問を確立したプラトンとアリストテレスがそれぞれに文芸批評とか文芸論とかをやっていて、ぼくはそれを研究しながら、その古典的文芸批評の視点で、学生さんたちといろいろな文芸作品を読んでは文芸の問題を考察しているんです。

学生B なるほど、文芸を哲学するって感じですか? 総文にはそういうのもあるんですね。私は自分がはっきり何をやりたいのかわからなかったし、勉強の幅を狭めたくなかったから色んな可能性のある総文に入りました。

山田 うまいこと言うねえ。それは大変結構です。

<どうして哲学?>

Yamada4 学生C 先生が哲学を学ぼうと思ったきっかけは何ですか。

山田 今となってはよくわかりません。ま、一つや二つのきっかけでやることではないね。好きな女の子ができたこともそうかもしれない。「これはどういうことやねん。“恋”とはそもそも何やねん。いったい何がしたいねん???」なんて考えてたから。

学生A そんなんじゃあ、さぞかし見事にふられたんでしょうね。哲学って、現代社会にどんなふうに必要なんですか。

山田 またまた単刀直入なご質問! 哲学というのは、人間と世界のありかたの根本を知って、その認識にもとづいて自分の生き方を整え、幸福な人生や社会を実現しようとする営みですが、これをどこまでも自分自身との対話としての思考と、他の人との思考のやりとりとしての対話によって行おうとするものです。自分自身とも他の人ともきちんと対話できる言葉の力を身につけることは現代社会に限らず、どの時代どの社会でも人間としてもっとも大切なことだと思います。

学生B そういえば、就職面接の時に「物怖じしない娘だね~」って言われました。ゼミや少人数の授業で先生たちと対話してたのが利きましたねえ。山田哲学を教えてください。

山田 さらっと言うけど、そんなもん、あっても教えられるものではない。むろんありませんけど。とにかくソクラテスとプラトンの哲学をよく学んで自分のものにしたいと願っています。でも、或る人から「あんたはアリスティッポスの仲間や」と言われてギクリとしました。アリスティッポスは何ものにも捉われず、いつも快適で機嫌よく世の中渡っていくのが最高っていう快楽主義の哲学者です。

Yamada3<何が楽しいですか?>

学生C 先生のプライベートな楽しみって何ですか。

山田 「プライベート」っていうのを僕はよく「私秘的」と訳します。だから言えない。

学生A またそんな。先生はゴルフ部の顧問だって聞きましたけど。ゴルフお上手なんですか?

山田 むむむ、実は初心者以外の部員の誰よりも下手。顧問であって、コーチじゃないからね。でもゴルフのラウンドしてるときは、他のことみんな忘れられる。リフレッシュできます。最近はもっぱらビデオやDVDですけど、芝居や映画観るのも大好きです。

学生B 勝村先生(総合文芸学科の同僚で、旧約学と民俗学の教授)が「山田先生、最近太ってるけどダイエットしたほうがいいんじゃない」って言ってましたよ。ゴルフは練習もちゃんとしたらいいのに。ところで好きな女優さんとかいるんですか?

山田 いっぱいいるけど・・・ジュリア・ロバーツ! 彼女の映画を10本続けて見たことあります。ジュリア・ロバーツ10連発! でも芝居でも歌でもやっぱりライブがいいですね。たまにジャズを聴きにいったりするけど、癒されます。

学生C あ、ゼミの研修会のあとに連れて行ってもらいました。松蔭の卒業生のかたが英語で歌ってましたよね。素敵でした。

山田 はい、今度は彼氏と行ってください。彼女が歌っているのはほとんど恋の歌ですから。

というわけで、歌やお芝居も含めた文芸とお酒が大好きな、ちょっとお茶目な哲学の先生でした。最後に、去年の春卒業した先輩からのメッセージです。

山田ゼミに入って面白かったのは、自分たちの意見を出し合う事でした。ギリシア悲劇を読み、主人公たちの行動や発言を分析し、また作品中の疑問点をあれこれ考え解決していくことで、作品が何を表現しようとしているのか導き出すという授業でした。ギリシア悲劇には、時代、社会、家族の問題が表現されていて、様々な人間模様がみられるのも興味深いです。山田ゼミでギリシアの文学作品を勉強できたこと、山田教授から親身に卒業研究のアドバイスを受けられたことは、私にとって本当に楽しい経験でした。(2008年卒業 Y・Kさん、銀行勤務)

Rmail_download_attach 「お待ちしております。」

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